ピアノ調律(保守点検)の大切さ
先日、ピアノ買取りの問い合わせがあり、ピアノを設置していた場所が、小屋の方に自主的に移動して置かれてた事を聞き、
メーカー、機種、製造番号だけ聞いただけでは不安に思いましたので、直接下見に行って参りました。
…それが、
思った通りの事でしたが、外装のツキ板は剥がれて、低音弦の銅線は青錆がしておりました。もちろん、ペダルの錆も酷く、ホコリ被っておりましたし、調律も10年以上されておりませんでした。
あまりにも状態が悪く、買取の査定としては取り扱う事が出来ないという判断になりました。
これがもし、毎年定期的に調律をなされており、弾かれてなくても状態を維持しておられたら、結構な査定にもなった事と思います。
定期調律を勧めるのは、状態を長く保たせるのはもちろんの事ですが、ご家庭の事情もあり、やむ無く処分を考えなければならなくなった時のことを思うと、定期調律は必要なものです。
私の作業としては、音律を整える調律はもちろんの事ですが、清掃、磨き、タッチの調整、音質の調整と念入りに作業致します。
ですから、ただの音律合わせの調律だけで終わる作業ではありません。簡易的な保守点検の作業をする様な内容です。
時間は3時間ほどかかりますが、念入りな作業でお客様に喜んで頂きたく思っております。
ここ最近は、電子ピアノの傾向が多くなってきておりますが、是非、アコースティックの美しい響き、タッチ感、生演奏の素晴らしさを感じて頂きたいです。
今の時代に、最も必要な心の栄養だと思っております。
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