60年ほど前のピアノでした
今回のピアノは、60年ほど前のピアノの調律のご依頼でした。70歳になられるご年配の男性の方で、ピアノを習い始めたので調律をしないとと思われ、私の所にご依頼がありました。
下見にお伺いして、そのピアノと記録のカードを見て驚きでした。
湿気の影響を受けている修理でアクションを預かって修理をしましたが、その部品を外すと、木の部品が劣化して割れていて、思ってもみなかった所の補修修理もしないといけなくなり、結構頭を抱える修理になりました。
修理をして、調律、総合整調、整音にお伺いして2日間かかりました。
仕上がったピアノを弾かれて、
「蘇りましたねぇ!」
と、喜んで頂きました。
今回のご依頼、ありがとうございました。
m(_ _)m
今回、こういうピアノの調律.修理を預かり 感じた事は、部品関係の劣化を考えたら、そう長く使って行けるものでもないのかなぁ… と、思いました。
持てても50年ぐらい… なのかな… ?
そういう部品を総替えすれば長く使えるのかもしれないのですが、結構な費用もかかるし…
これも価値観の問題だと思うので、そのピアノに対する思入れがあれば総替えしてかける価値はあるかと思いますし、そうなければ 新しく買い換えるのも検討してみてはいいのかもしれませんね。
この仕事でお客様に どのようにご提供するのかは難しいところです。
だが しかし、
ピアノを所有になった方々は、愛着を持って頂きたいです。弾かなくなって放置してしまってはピアノが可哀そうです。
いつの日かまた弾くような事がある時のためにも、ピアノ調律の点検を最低でも年に1回 実施して頂きたいです。
放置してしまって、使うようになってから調律をするのは、費用がかかるのは仕方ない事です。それだけ正常に戻すのが大変な事ですし、私はそれだけ思いを込めて作業しているつもりです。
ピアノの健康診断、いたしましょう!
ご依頼、お待ちしております。
0コメント